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三八豪雪と五六豪雪 2016.1.29
【2016.01.25Facebookより】西日本や北陸を中心に大雪に見舞われていて、皆さん大変な思いをしているのではないでしょうか。

当時の風景

西日本や北陸を中心に大雪に見舞われていて、皆さん大変な思いをしているのではないでしょうか。

 大雪といえば富山では三八豪雪と五六豪雪が思い出されます。いわずと知れた昭和38年と56年の豪雪被害のこと。写真は三八の時の出町市街地の様子です。建物2階の高さまで雪が積もっていて、この写真を見ると今日の大雪はかわいらしいものに思えてきます。




さて、三八豪雪ではその年の1月11日から2月上旬まで雪が降り続き、ドカ雪型の大雪となりました。まだ除雪機械の導入が進んでなかったので、交通機関は軒並み麻痺状態となりました。この時の砺波市の除雪機械はグレーダーとダンプカーが各1台、建設会社にブルドーザーとショベルカーが3台の計5台だけ。除雪体制が不備な状態で記録的な大雪が降ったため作業が追いつきませんでした。自衛隊も除雪活動に協力しましたが、焼け石に水。またこの時、城端線には除雪のためラッセル車が計58回も出動したそうです。
こうして三八豪雪では交通機関が麻痺状態となり、市内では生鮮食品を中心に物不足が発生し、2割から5割程度、物価が上昇しました。今では考えられないインフレ率です。結果、雪害として当時の価格で7億5千万円の被害があったと記録されています。
「備えあれば憂いなし」過去の豪雪から得られた教訓を胸に、今日も雪かき作業に励みたいと思います。

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