6月9日、10日、林地区小島でヨータカがありました。
砺波郷土資料館館長の高原さんに教えていただいき、私は9日の夜7時頃に小島神社の隣の公民館にお邪魔しました。公民館では集落のお母さん達が夕食の準備をしておられました。
「ヨータカは今どのへんですか?」と聞くと「神社の裏手の家だからもうすぐこの辺に廻ってくるよ。」と言われ、一先ず待機。
ここでおさらい!
ヨータカとは、田植え(農繁期)の終わりを祝う行事。砺波地方中・北部では6月10日をヤスゴトといい、この夜、子供たちがヨータカという行灯に火を灯して歌を歌いながら村内の各個を巡回し、万年豊作を祈る。
(『とやまの文化財百選シリーズ(4)とやまの年中行事』 富山市教育委員会発行)
となっています。
小島のヨータカは、毎年6月9日、10日のヤスゴトの日の夜と決まって行われる児童クラブ主催の行事であること。小あんどんは、正面に武者絵、裏面に祝田祭、側面には豊年万作と児童名が描かれ、クラブ員全員(33名)が2日間にかけて集落の94軒を太鼓にあわせて1軒ずつ歌いながら廻るもの。100年以上の歴史を持ち、昔は中学2年生以下の男児だけで行う行事だったが、今は児童クラブ全員でこの伝統を守り続けていること。練習は神社境内で1ヶ月かけること。村人は、子供たちが廻ってくるのを楽しみにして、玄関や式台で迎えることを小島児童クラブヨータカ指導担当でもある高原さんから聞いて何だか胸が熱くなりました。
神社境内の柱に歌詞が貼ってありましたので紹介します。
小島 よいとこ
田んぼが ひろい
いねに こがねの
花が さく
チョイヤサ チョイヤサ
ほたる こいこい
あお田の まつり
むらの たいこが
ドンドーンと なる
チョイヤサ チョイヤサ
田うえ すました
あお田の おもに
いわう よたかの
ひが うつる
チョイヤサ チョイヤサ
田んぼが ひろい
いねに こがねの
花が さく
チョイヤサ チョイヤサ
ほたる こいこい
あお田の まつり
むらの たいこが
ドンドーンと なる
チョイヤサ チョイヤサ
田うえ すました
あお田の おもに
いわう よたかの
ひが うつる
チョイヤサ チョイヤサ
ヨータカを行うことによって大人にも子供にも地域にもいいことがたくさんあるように感じました。やってない地域、今からでもやらないかな〜?
【2011年06月16日10:10『ふるさと学芸員の小窓』より】