砺波市の中野・種田(たねだ)・青島地区は、日本でも有名な水稲(すいとう)種(たね)もみの産地です。
そもそも種もみ栽培の起源はわかりませんが、18世紀中ごろに五ヶ(ごか)村(むら)(現在の種田)の寺の法師が布教の際に不作の地へ種もみを与え、救ったという話や、同じく18世紀中後半に五ヶ村の肝煎(きもいり)が田屋(たや)村(むら)(現在の南砺市)の肝煎に五ヶの種もみを与えて試作させたという伝承があることから、江戸時代には既に種もみを栽培していたと思われます。
この地域で種もみ栽培が盛んな理由は、地域特有の環境と係わりがあります。@庄川のもたらす清く豊かな水があり、A「庄川(しょうがわ)嵐(あらし)」と呼ばれるこの土地特有の強い南風が吹き、B沖積砂壌土(ちゅうせきさじょうど)と呼ばれる砂を多く含む土地は有機物が少なく排水が良い、などがあげられます。特に稲穂の実る時期に、夜から朝にかけて庄川嵐が吹くことによって、C風により朝露が飛ばされ、もみや葉茎が熟し、色が良くなり、D病気や虫などの発生も非常に少ない、という効果があり、良い種もみを育むと言われています。また、E日(にち)温(おん)較差(かくさ)と呼ばれる一日の気温差が10℃以上もあることも、実が詰まって重い、良い実になると言われています。これらの自然と環境の好条件によって種もみは日本全国に優良種もみを育てる「種もみの里」として知られています。
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