砺波地方では、散居の農家をつつむようにして生えている屋敷林のことを「カイニョ」または「カイナ」といいます。
カイニョといわれている屋敷林の歴史は、ここで人々が原野を切り開いて開拓を始めた頃にさかのぼることが出来るようです。人々が自分の住む家を風雨や吹雪から守り、冬の寒さをしのぎ、さらに夏の強い日差しを避けるためには、家の周りにある原生林を残す必要がありました。そこに住む人々が、その木々の中から必要な種類の木を残して、さらに新しい種類の木を家の周りに植えて大切に守り育ててきたのが屋敷林なのです。
江戸時代にこの地方を治めていた加賀藩は「七木の制」といって、藩内にある山や林に生えている樹木を保護して無断で伐採する事を禁じていました。指定した木々は、能登や加賀、越中などの地域によって違っていました。1717(享保2)年の記録によると、砺波郡へ「杉、桐、樫、槻、松」と「檜、栗」の7種類の樹木を特に保護するように命じています。また、「百姓垣根七木」といって屋敷内にある木々も大切に守らせました。
このように、江戸時代の記録では、屋敷に生える樹木のことを「垣根」と書かれていて、火除け、風除けにもなるから伐らないように言われていました。
砺波地方では、古くから「高(土地)を売ってもカイニョ(屋敷林)を売るな」という言葉が伝えられています。これは、立派な屋敷林に囲まれて住むことを誇りにして、先祖代々からの屋敷林を大切に守り育てようという意味です。
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