今までの屋敷林は、家屋を中心に南面から西面にかけてスギを主体にカシ、ケヤキの高木が配置され、西面から北面にはエノキ、ハンノキに加え若干のタケが入り、東面には花木やカキ、イチジク等が植えられていた。また南面から西面にかけては中低木に雑木が入れられ、風や雪に対処されてきた。しかし近年こうしたスギ中心の屋敷林に代わってクロマツ、アカマツ、ゴヨウマツ、カシ、モチ、ラカンマキ、カエデなどの庭園樹が積極的に取り入れられ、屋敷林の構成樹種も多様化してきた。
春
木本類では、雪解けとともにサザンカ、ツバキの開花で春の訪れを感じ、サクラ、ウツギ等で春を謳歌する。ついでコブシ、モクレン、レンギョウ、ハナズオウ、サツキなどが次々と花開く。草本類では、最初はやはりフキノトウの花であろう。ついでオオイヌノフグリ、オオタチツボスミレなどのスミレ各種、ハハコグサ、セイヨウタンポポ、ヒメオドリコソウ、ムラサキサギゴケ、ワスレナグサ、シロツメクサ、スイセン、そしてナズナ、ハコベ、ホトケノザなどの春の七草へと続く。最近では、砺波の散居村といえばチューリップで代表されるようになったが、このような多くの花が見られる。
夏
梅雨から夏にかけては最も花の少ない時期である。木本類では、ノゴノキ、ガマズミ、ヤブコウジ、キリ、タイサンボク、アジサイ等。草本類では、ドクダミ、ウツボグサ、ハナショウブ、カンゾウ、ヤブラン、ジャノヒゲ、ユキノシタ、アゼトウバナ、カキツバタ、ゲンノショウコ等。
秋
花の種類と色が豊富なキクの仲間とモミジ等の紅葉で代表される。木本類では、ヤマハギ等花は少ないが、美しい実が最も豊富である。草本類では、ノコンギク、エノコログサの仲間、ミズアオイ(水田の雑草)、コナギ(水田の雑草)、ヒガンバナ、イヌタデ、オオアワダチソウ、トウバナ、アメリカセンダングサ、クズ等。
冬
冬は、雪の中ではすでにツバキが咲いている。木本類デハ、ヤブコウジ、アオキ、カラスウリ、カラタチバナ等の赤い実が美しい。草本類は、雪に埋もれるため春への準備をする期間である。
【砺波散村地域研究所 『砺波平野の屋敷林』平成8年より抜粋】
MORE
2022.9.12旧金岡家住宅修理工事報告書
2022.8.31となみの手仕事「五箇蓑・ナタヘゴ(鉈鞘)」
2022.8.30となみの手仕事「酒樽づくり」
MORE
2022.9.12旧金岡家住宅修理工事報告書
2021.7.19入道家住宅
2020.4.6旧金岡家住宅
MORE
2022.8.31となみの手仕事「五箇蓑・ナタヘゴ(鉈鞘)」
2020.4.6旧金岡家住宅
2017.5.23砺波散村地域研究所研究紀要 第34号
MORE
2022.9.12旧金岡家住宅修理工事報告書
2022.8.31となみの手仕事「五箇蓑・ナタヘゴ(鉈鞘)」
2022.8.30となみの手仕事「酒樽づくり」
MORE
2022.9.12旧金岡家住宅修理工事報告書
2022.8.31となみの手仕事「五箇蓑・ナタヘゴ(鉈鞘)」
2022.8.30となみの手仕事「酒樽づくり」
MORE
2022.9.12旧金岡家住宅修理工事報告書
2022.8.31となみの手仕事「五箇蓑・ナタヘゴ(鉈鞘)」
2017.5.23砺波散村地域研究所研究紀要 第34号
MORE
2022.9.12旧金岡家住宅修理工事報告書
2022.8.31となみの手仕事「五箇蓑・ナタヘゴ(鉈鞘)」
2022.8.30となみの手仕事「酒樽づくり」
MORE
2022.9.12旧金岡家住宅修理工事報告書
2022.8.30となみの手仕事「酒樽づくり」
2021.7.19入道家住宅
MORE