スギに囲まれた庭園のある屋敷林
長久 敏宅 砺波市東保
長久宅は庄川の東、高速道路が新湊庄川線を横切るあたりに位置する。
家屋は東面を向いた母屋を中心にして、北側に平屋の作業場と車庫・丸太小屋が2列で並び、後方の一角、北西の位置に蔵が配置されている。作業場が平屋建ちなのは籾を乾燥するために、面積が広く、戸の高さも通常のものよりも高くして風通しを図ったものである。屋敷林の相観はスギと庭木の2つの部分に分けられるのが特徴である。特に母屋の前全面がアカマツやクロマツなどの松類を中心にした庭である。築庭から約30年を経ており、灯籠や景石と樹木がなじんで落ちつきのある風情である。樹種にはアカマツやクロマツのほあにヒマラヤスギ、イトヒバ、コウヤマキ、ネウミサシ、チャボヒバ、キャラボクなどの針葉樹、タラヨウ、タイサンボク、モチノキ、ヒイラギ、ヒイラギモクセイ、ウバメガシなどの常緑樹、ヤマモミジ、トウカエデ、コブシなどの落葉樹がきれいに刈り込まれ、1階の軒先を超える程度に成長抑制がなされている。
そのなかに70株あまりの刈り込みされたサツキ類が、全体を覆うように配植されている。低木や小低木類はそのほかに、イヌツゲ、アオキ、ヒサカキ、ナンテン、コマユミ。コクチナシ、ハマナス、ウメ、ゴヨウマツ、キンモクセイ、アセビ、コウメ、ツバキなどが合間をうめている。最近リキュウバイとコデマリの変種を京都から取り寄せたとのことであった。
スギの木立は母屋の後ろにあたる西側に15本、南側に28本、直径30〜46センチのものが植えられ、小屋根を越す程度に枝おろしがなされ頑強な風格がある。また南面のスギは根元に枝を1メートル弱帯状に残し、さらにその下にアオキを配置して2つがさねの珍しい垣根になっている。また圃場整備後さらに新たにスギ垣を外側に設けて、その内側を園芸菜園としている。
前庭を除いた屋敷内は高木のみで、除草がゆきとどいて苔が美しい。庭園好みの屋敷林といえよう。
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