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砺波市の保存樹【単木】(その2) 2014.12.16
スギ(スギ科)

左上15 右上16 左下22.23 右下21

富山県には昔から地方の環境に適応して育てられた代表的なタイプのスギにタテヤマスギ、ボカスギ、マスヤマスギの三つがある。マスヤマスギは当市の「増山」の地名がつけられ「市の木」となっている。昭和44年全国植樹祭が「頼成の森」で催され、昭和天皇、皇后さまのお手植えの杉にこの三種が選ばれており、その形質の特徴を明らかにみることができる。

・指定番号 25
幹周 3.25m
所有者 荒高屋神明社
所在地 荒高屋

・指定番号 118
幹周 3.42m
所有者 尾崎すみ
所在地 柳瀬

・指定番号 119
幹周 3.06m
所有者 今藤好介
所在地 柳瀬

・指定番号 62
幹周 3.09m
所有者 金子基之
所在地 太田

・指定番号 67
幹周 2.63m
所有者 林神社
所在地 頼成

・指定番号 72
幹周 4.13m
所有者 三合神社
所在地 三合

・指定番号 73
幹周 4.34m 
所有者 五社神社
所在地 東保

・指定番号 77
幹周 8.02m
所有者 五社神社
所在地 正権寺

・指定番号 80.81.82.83
幹周 3.14m.3.16m.3.11m.3.06m
所有者 松島初太郎
所在地 正権寺

・指定番号 89
幹周 5.98m
所有者 荊波神社
所在地 池原

・指定番号 84.85.86.87.88
幹周 3.76m.3.45m.2.38m.3.24m3.16m
所有者 青山政雄
所在地 市谷

コウヤマキ(コウヤマキ科)

 高野山に多いことから「高野槙」の名があるといわれ、「高野の六木」の1つとなっている。砺波地方では自生する物はなく、庭園樹として植栽されるが数は多くない。材は耐水性に強いので昔は風呂桶を作ったり、樹皮は桶などの水漏れ防止に利用されたようだが今はこうした利用はほとんどないが、風雨のあたる所の戸の材として一部に利用はある。

・指定番号 24
幹周 1.37m
所有者 河合治郎
所在地 荒高屋

ネズミサシ(ヒノキ科)

 葉の長さが1cm内外で断面は三角形でかたくとがり、枝先に輪生しているので、枝をネズミの通り道に置くと、ネズミが触れて痛く通れないことから「ネズミサシ」の名がある。市内の山地では稀に見かけるが、婦中町や婦負郡に隣接する山地では自生も多い。木肌も赤く美しく葉も細かいことや、樹形の造り易いことから盆栽愛好家に人気のある木である。

・指定番号 122
幹周 0.88m
所有者 林一男
所在地 鷹栖出

サワラ(ヒノキ科)

我が国特産の常緑高木で、高さ30〜40mになる。分布は、岩手県以南で中部地方に多い。サワラとヒノキは、よく似ている。

 サワラは葉が小さな鱗状になっていて一片の先が尖り裏面は白っぽく、気孔線はX線状になる。また、球果は小さく直径6〜7mmで黄褐色である。材質は、ヒノキより劣るが、耐水性が強く、従来から桶等に利用されてきた。最近では、建築用材や公園、庭園等に多く植栽されている。

・指定番号 27
幹周 2.00m
所有者 岡田幹雄
所在地 苗加



【砺波市保存樹等指定委員会『散居のみどり−砺波市の保存樹− 』平成9年より抜粋】

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