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砺波市の保存樹【単木】(その11) 2014.12.18
モチノキ(モチノキ科)

指定番号 69

 常緑の高木で庭園樹としてよく植えられている。大小添えて植え「金持ち」「子持ち」などと縁起のよい木とされる。雄牝異株で赤く熟した実はヒヨドリ、ムクドリ等、野鳥の冬季の餌となる。また「モチ」の語源は、この木の皮から「鳥もち」をとることからきているといわれる。

・指定番号 69
幹周 1.37m
所有者 武部潔
所在地 頼成

タラヨウ(モチノキ科)

 高さ10m余りにもなる常緑高木で雄牝異株、実は赤く熟し美しく、中に4個の種子がある。葉は長さ7cm余りで、緑に鋭い鋸歯があり硬い。この葉の裏面に傷をつけると傷跡が黒色に変化し消えることがない。「葉書き」の由来をかんじさせる。熱すると黒い円紋ができる。名前は葉に経文を書く仏教の聖木の多羅樹になぞらえたものという。

・指定番号 126(写真:上)
幹周 2.13m (株立 0.81・0.70・0.62)
所有者 柴田正雄
所在地 西中

・指定番号 54(写真:下)
幹周 1.10m
所有者 吉田宗孝
所在地 東石丸

マユミ(ニシキギ科)

 その昔、この木で弓を作ったことからこの名があるらしい。山野に普通に生える。落葉小低木である。高さは3〜5mであるが、時には15mになることもあるという。

 葉は対生し、緑に低い鋸歯がある。砺波地方には、マユミとよく似た小型のコマユミの分布が多い。

 いずれも、ニシキギと同様、秋になると美しく紅葉する。果実は、秋にピンク色に熟すと4つに割れ、赤い種子が現われる。

・指定番号100
幹廻 0.66m
所有者 矢農ゆり子
所在地 神島

ケンポナシ(クロウメモドキ科)

 砺波市内では極めて少ない種である。高さ25mに及ぶものがある。落葉高木で樹皮は亀裂する。花は6月から7月にかけて咲き両性、緑色をおびた白色である。核果は球形で7mm内外、3つの室に分かれて偏平な種子があり、果肉は甘い。

・指定番号 96
幹周 2.20m
所有者 谷村善文
所在地 井栗谷

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