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砺波市の保存樹【単木】(その12) 2014.12.18
ナツメ(クロウメモドキ科)

指定番号 115

 落葉高木で、アジア西南部の原産といわれる。枝には托葉から変化した刺が2個ある。刺の1つは長さ約3cmになり、他の一つは短かく下方へ曲がる。花は両性花で6月から7月にかけて開き、黄色で小さい。実はいわゆるナツメ形で熟すると暗紅色となり外果皮は肉質で甘い。日本では古くから栽培されているが、砺波地方では数は少ない。

 ナツメは夏芽で芽立ちがおそいことに由来するという。

・指定番号 115
幹周 0.89m
所有者 本田良正
所在地 十年明

イイギリ(イイギリ科)

 昔から散居の屋敷林によく見かけた木で、特に冬季に目立ち、高い木の枝先に房状に赤い実がなり、野鳥の中でもヒヨドリ、ムクドリ達が群がって食べたものであるが、近年は雑木として、黄葉した葉が庭に落ちる事等嫌われてか、ほとんど見かけなくなった。

 「飯桐」の名は、昔この葉で飯を包んだことによるという。

・指定番号 30(写真:上)
幹周 1.06m
所有者 加藤秋雄
所在地 苗加

・指定番号 50(写真:下)
幹周 1.70m
所有者 円満寺
所在地 石丸

サルスベリ(ミゾハギ科)

 砺波地方では、この木の巨木はほとんどみかける事はないが神社や寺院等で目周り1m余りのものを稀に見る。花は紅紫色、白色、夏の盛りから初秋にかけて咲き、花期の長いことから「百日紅」ともいわれる。木肌の滑らかな木で猿も滑るということからこの木の名があるらしい。

指定番号 47(写真:上)
幹周 1.45m
所有者 野松欣一
所在地 三郎丸

指定番号 60(写真:下)
幹周 1.33m
所有者 専念寺
所在地 太田

ミズキ(ミズキ科)

 広くアジアに分布する種で、山地等でもよくみかける。樹形に特徴があり枝が水平に広がり、階段状になるので見分け易い。花は散房花序で白く小さな花が多数集まっている。黒く熟した実は野鳥の餌となる。樹液の多い木で枝を切ると切口から樹液が流れ出る。春は特に多い。こうしたことから「水木」の名がある。

指定番号 129
幹周 1.57m
所有者 鹿嶋清三
所在地 高波

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