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砺波市の保存樹【単木】(その13) 2014.12.18
カキノキ(カキノキ科)

カキノキ

 散居の屋敷林の中に、果樹として生活の中に欠くことのできない木であった。特に従来は、客人の目立ち易い所に自慢の甘柿(エンザ・ミズシマ)を植え、秋の頃にはそれでもてなしたという。渋柿は、皮をむきニゴで結び立つ「いろり」につるし干柿として冬季の果物とした。今は柿を食べる子供達も少なく、「つるし柿」を作るいろりもない。

・指定番号 55(写真:上)
幹周 1.57m
所有者 堀勝治
所在地 柳瀬

・指定番号 66(写真:下)
幹周 2.05m
所有者 佐伯弘
所在地 久泉

ヒイラギ(モクセイ科)

 福島県以西に生える常緑小高木で、庭木としてよく植えられている。高さは3〜5mになる。葉は対生し、長さ4〜7cmの楕円状でかたく、表面は光沢がある。

 ヒイラギは、よく人生の処世訓に使われるが、それは、若い木の葉は、葉緑に3対程の大きい鋭い刺状の鋸葉があるが、老木になるとそこから出る葉には刺がなくなり、全緑の葉になることにある。年をとると人間もまるくなりたいものである。

・指定番号 104(写真:左上)
幹周 1.75m(株立 0.89・0.86)
所有者 柳原和夫
所在地 西中

・指定番号 102(写真:左下)
幹周 1.55m
所有者 中島金二郎
所在地 五郎丸

・指定番号 107(写真:右)
幹周 2.71m(株立 1.20・0.94・0.57)
所有者 池田三郎平
所在地 東石丸

ロウバイ(ロウバイ科)

 日本には江戸時代の初期に中国(原産地)から観賞用として渡来したものらしい。早春に咲くこの花は、香りがよく黄色で、蝶の着物のような透明感と光沢がある。ソシンロウバイの花は、ロウバイに比べやや大きい。マンゲツウロウバイの花は色も濃く丸弁で抱え咲きである。クロロウバイは北アメリカ原産で大正中期に渡米し、花は暗紫色である。いずれも庭園樹として植栽されているが、矢農家のような老樹は大変珍しいものである。

・指定番号 99
幹周 1.18m
所有者 矢農ゆり子
所在地 神島

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