カモシカ

2013.3.9

特別天然記念物トキと同格

桧物芳晴氏撮影

桧物芳晴氏撮影

カモシカ(かもしか)

昭和30年2月15日・国指定
地域を定めず

 ニホンカモシカは、偶蹄目(ぐうていもく)・ウシ科・カモシカ属に入る哺乳類です。中国地方を除く本州、四国、九州に生息する日本固有種で、全国的には東日本、中部地方と紀伊半島に多く生息し、西日本には少ない傾向がみられます。

  富山県では、神通川以東の北アルプスや県西部の白山(南砺市)地域に多く生息しています。以前は、標高の高い森林地帯の岩場や絶壁で生活するためなかなか 見ることができませんでしたが、近年は各地で生息数の増加と分布域の拡大により、山麓部周辺や平野部でも姿を見られるようになりました。

 市内では栴檀野・栴檀山・般若・雄神地区に出没することが多く、近年では平野に近いところでも目撃されることがあります。

カモシカの生態
平成18年7月9日.寺尾温泉付近にて桧物芳晴氏撮影

平成18年7月9日.寺尾温泉付近にて桧物芳晴氏撮影

雄雌どちらも12〜15センチほどの角があり、雄の角は比較的長く先が鋭く、雌の角は太めです。基部に輪があり、年齢と共に増加します。歯はウシ、ヤギ等と同じく32本で、上顎の門歯と犬歯がありません。

 成獣になると、頭胴長約130センチ、尾長約10センチ、体高約75センチ、体重は30〜40kgにもなります。体色は黒褐色や灰褐色が多いですが、灰白色や橙黄色のものまで様々です。

 草食反芻(はんすう)動物で、岩場や急傾斜面の森林に好んで生息しています。低木の葉、芽、小枝、花、実、それに笹や草木を食べ、主に早朝と夕方に採餌し、座り込んで休息しながら反芻します。

  かって第二次世界大戦による社会混乱と良質な肉や皮、装飾用の角などを目的とした密猟で乱獲され、さらに森林伐採により生息場所が減少し激減しました。こ のため密猟の取締りを強化する一方、昭和30年(1955)に「文化財保護法」により特別天然記念物に指定され、富山県においても昭和50年(1975) に県獣に指定され、以降大切に保護されています。