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木造阿弥陀如来立像(庄川町金屋)

2013.4.7

室町時代初期の作風がただよう

木造阿弥陀如来立像(庄川町金屋)

木造阿弥陀如来立像(庄川町金屋)

木造阿弥陀如来立像(もくぞうあみだにょらいりゅうぞう)

昭和62年3月30日・市指定
砺波市庄川町金屋

 この阿弥陀如来立像は檜(ひのき)材で、像高49cmの寄木造漆箔塗で、肩幅が広く、一見、平安初期の作風に類似していますが、顔面の表情や衣文の彫法などには鎌倉時代以降の様式が見られ、顔や衣のひだにも流れるような趣があり、平滑性は能面などに見られるところから、室町時代初期の作品といえます。
 作者は、大仏師松井左運の極書(寛政5年・1793)に、安阿弥師の傑作であると記され、大正時代末頃、福井県の廃寺となった寺から買い受けました。
 この像は、伝統的な仏所で作られたとされ、眼は水晶をはめ込んだ玉眼入り、体躯(たいく)は漆箔が塗られていたと思われますが、現在は真っ黒です。プロポーションは非人間的で、左手が長く膝の下まであるのが印象的です。このようなことから、平安時代の名品を真似て室町時代に作られたものとされています。(長島勝正 調査報告より)
 
法量 総高49cm、胴幅16cm、胴厚7.5cm、台高28cm

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アクセス
砺波ICから車で20分