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木造阿弥陀如来立像(勸帰寺)

2019.10.22

鎌倉時代の作風がただよう

木造阿弥陀如来立像(勸帰寺)

木造阿弥陀如来立像(勸帰寺)

木造阿弥陀如来立像(もくぞうあみだにょらいりゅうぞう)

昭和62年3月30日・市指定
砺波市庄川町青島

 庄川町青島の勸帰寺(真宗大谷派)に本尊として安置されている木造阿弥陀如来立像は、丸彫りでありながら、浮彫りの手法を取り入れた非常に珍しい作風です。おそらく移動する教団の本尊として制作されたものと思われ、側面から見ると、前方に突き出しているはずの両手が胸や腹に付いており、移動中の破損をさけるための配慮かと思われます。また、奥行きは薄く凸凹が少なく、正面からは堂々とした姿に見え、衣文の彫法なども簡単ながら鋭利で鎌倉時代の特徴がみられます。
 材料は良質の檜(ひのき)材で、一木造り、光背や台座は後に補修したものですが、少しの痛みも無く貴重な仏像です。

注)勸帰寺は天正10年に越中水島へ来た信州安曇野岩原城主三代目の堀金安芸守盛広(法名 順照)を開基とし、古刹勝満寺(小矢部市水島)から天正16年(1588)創建分寺に際し、譲りうけたと伝えられます。

アクセス
砺波ICから車で15分