知る 歴史にタイムトラベル

 

関連タグのフォト

  • MORE

「砺波のものごと12ヶ月」の記事

  • 徳万(9月〜12月)
  • 二百十日(9月1日)1日仕事を休んだ。子どもは小遣いをもらって1日遊んだ。夜は福岡の厳照寺で行われる盆踊りに行った。10…
  • 徳万(1月〜4月)
  • お正月(1月1日)年賀はがきには元旦と書くけど元日及び新年という。昔は「おついたち」と呼んだ。大晦日の12時を過ぎると、…
  • 若林
  •  元旦(1月1日)雑煮(しょうゆで味付け)かぶら寿し昆布巻き黒豆大根と人参とブリ(又はサバ)の酢の物&…
  • MORE

徳万(5月〜8月)

2015.1.27

5月

田植
20日〜月末まで田植えがあった。(朝は5時過ぎから夕方6時まで)
8時半ごろのたばこになると、乳のみ子は田植の家まで、乳のみに行ったものである。親が田植に行っていると小さい子供もおよばれにいった。午後の茶菓子ももらいにいった。
田植の家では朝早くから、或いは前日の晩からごちそうつくり(煮物等)に一生懸命であった。
・ごはん・ふき、竹の子、とうふ、大根、ぜんまいの煮物・たくあんの酒粕煮・赤豆(北海道)の煮物・自家栽培の夏まめ(さやえんどう)がぼつぼつ料理に使われていた。

6月

祝田祭(6月10日)
植えつけを終えほっと一息、夜高あんどん等で村々はにぎわった。小学生の男の子がヨータカをかつぎ、にわか等をして寸志をもらって歩いた。面白い行事であった。昨年庄下の方で男の子に入り混じって女の子も加わっていたのを見た。
昔はゆべす、ささもち、煮物、あじの焼き魚でごちそうした。
今も続いている家もときどきある。山間部地帯。

7月

夏の大掃除(7月下旬)
日は毎年一定していないが、昔は村いっせいに行った。終わると警察の日とも一緒に見まわり検査に合格すると、検査済証を見やすい所に貼った。

8月

招魂祭(8月1日)
十五社神社で招魂祭があり、相撲大会や柔剣術大会があり、戦前は小学生達も必ず参った。

盆(8月15日)
墓まいりをする14,15,16日と3日間ともまいる人もある。
お墓には花、甘瓜、胡瓜等をそなえる。また、よそへ嫁いでいる人や、よそに住んでいる人も必ず墓参りには帰ってくる。また15日の晩か16日の晩には、村の盆踊り大会がある。

不動さま盆(8月27日)
村の不動様(不動明王がまつってある)に2本の滝があり、この日は滝に打たれに近在からも人がよってきた。(滝に打たれにくる日はこの日だけではない。)この日は1日仕事を休んで遊ぶ。
地区の真言宗の人の家からおけそくとかおそなえがあがり、お経が終わると参っている人に配られた。昨年くらいから菓子の袋に替わりつつある。




【のぎくグループ編集 『砺波のものごと12カ月』昭和55年より抜粋】