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238_ラチウチキ・ハッタンドリ(除草機)

238_ラチウチキ・ハッタンドリ(除草機)

ID:15050

※八反取り(はったんどり):田植え後の水田を押し、横木に打ち付けられた鉄製の爪で表土を浅く動かして除草する。それまでの手作業による除草に比べて格段に能率がよく、一日に8反も作業することができるようになったので「ハッタンドリ」と呼ばれたという。明治末期に関西地方で使われ始め、全国に普及した。

※中耕除草機 ラチウチキまたはコロガシ:田植え後の、根に酸素を補給する中耕と除草のため、一日中田んぼの中でうつむいて泥をかく「田の草取り」や、鍬(くわ)での「ラチウチ」作業は、過酷な重労働であった。この重労働の軽減に役立ったのが回転式の中耕除草機の普及であった。田植えに回転定規が使われるようになり、正条植えが普及した大正年間から昭和45年頃まで、さまざまな形式のものが使われた。鍛冶屋(かじや)が作った「八反取り(はったんどり)」をはじめとして、高野喜太郎によるトナミ農機製作所、大屋鉄工所などで、多くの除草機が造られた。
トナミ郷土資料館には全部で80点の除草機があるが、同じ物は少なく、年とともに改良が加えられてきた様子がわかる。
普通、ラチウチキまたはコロガシと呼ぶ。

撮影場所
砺波市深江
材質・形状
柄の角度の調節機能あり。金属製の舟形枠に4本の横木。横木には5〜7本の鉄製の爪をつける。枠に水抜き穴1つ。
寸法
全長140cm、重さ3.6kg、一つの舟形枠の幅21.5cm、長さ43cm、爪の数24本、一本の爪の幅1.4cm、長さ7.5〜8.3cm。
関連タグ
市指定文化財,有形民俗文化財,農林業 肥培・管理
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