砺波市の保存樹【生け垣】(その3)
2014.12.25
山川政雄宅の生け垣
・指定番号 10
南と西側にカイヅカイブキ、東と北側にスギの三十年位の生け垣である。スギは多少の日陰にも耐えて育ち、湿りぎみの土質に適しているが、乾燥にもかなり強い。スギ生け垣の剪定は3、4月の芽の吹く前と新梢が固った7月頃にすると1年中きれいな生け垣として楽しめる。これまで砺波地方の生け垣といえばスギが主体であったが生け垣様式の変化にともなって最近では少なくなった。
・指定番号 10
樹種 スギ、カイヅカイブキ
延長 102m
所在地 柳瀬
安念桊秀宅の生け垣
・指定番号 6
年中緑が楽しめることと、特に晩秋から初冬を彩るサザンカの生け垣。南と西側に植栽され幹の太さに自然に目が注がれる。この苗木は自家の畑で挿木し造成されたものであり、当家の思い出と愛着ある見事な出来映えの生け垣である。
・指定番号 6
樹種 サザンカ
延長 65m
所在地 太田
八田俊一宅の生け垣
指定番号 7
東と南側86m、外側に樹齢40以上の平戸ツツジの大株が丸型の樹形で、中段にタマツゲが大中さまざまな球状で並ぶ。奥は一段と高くカイヅカイブキが植栽され全体として立体感のある生け垣となっている。南側はドウダンツツジがツゲと混植され四季を通じて花と緑の変化が楽しめる。庭にはよく手入れされたマツ、ヒノキ、モチノキ、モミジ、キンモクセイなどが植えられ小鳥達も年間を通じて訪れている。
・指定番号 7
樹種 ヒラドツツジ、ツゲ、カイヅカイブキ、ドウダンツツジ
延長 86m
所在地 頼成
坂東定雄宅の生け垣
指定番号 8
庄川石の玉石四段積みで、東、南側は、石積の植えにサザンカの生け垣。株元の枝葉の少ないところを覆いかくすように配慮してツツジが植えられている。北側はスギ西側と南側の一部はカイヅカイブキとマサキが植えられている。延長120mの生け垣で管理がゆきとどいている。
・指定番号 8
樹種 サザンカ、マサキ、スギ
延長 120m
所在地 頼成
【砺波市保存樹等指定委員会『散居のみどり−砺波市の保存樹− 』平成9年より抜粋】