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小倉の土居 2014.11.27
小倉孫左衛門が天正年間に居住したと伝わる屋敷跡

小倉の土居

  平成23・1・26登録
鷹栖16区区長(砺波市鷹栖)



小倉の土居は、鷹栖の不動島を開いた有力農民・小倉孫左衛門が天正年間(1573〜1592)に居住した屋敷といわれています。

現在は、屋敷を囲んでいた土塁の跡を少し残すのみ。その長さは南側が39m、東側が30m、西側が13m程度。かつては東西の土塁の長さが南側とほぼ同じであったという図が残っているので、約40m四方の土塁に囲まれた敷地内に館を構えていたことがわかります。土塁の外側には堀がめぐらされていた可能性もあります。農民であったにも関わらず、防衛設備のある武士の居館のような屋敷に住まいしていた孫左衛門。中世の越中は一向宗門徒の勢力が強く、孫左衛門の先祖は戦国時代に木舟城主石黒左近から焼き討ちにあったとも伝えられています。

中世砺波の土豪や民衆の生活を垣間見る大切な遺跡といえます。

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