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厳照寺遺跡 2014.8.18
縄文中期前葉のニュータウン

厳照寺遺跡

平成23126登録


個人(砺波市栴檀野(宮森新20))

 
厳照寺遺跡は、砺波平野の東側を一望できる芹谷野段丘に存在します。この遺跡からは、縄文時代中期(約40005000年前)の遺物や遺構がいくつも確認されているほか、平安時代の遺構なども見つかっています。出土品の多くは縄文土器ですが、その量や質が良好なので「厳照寺T〜V式」として、一時期は県内の標識遺跡にもなっていました。


 出土品は土器の他にも、縄文時代の竪穴建物跡や穴、埋葬施設の(うめ)(がめ)、土製品の(みみ)(かざ)り、土偶(どぐう)などがあります。また、石器では漁労用の網に付ける(せき)(すい)、狩猟や木の伐採など多目的に使われる磨製(ませい)(せき)(ふ)、木の実などを磨り潰す(すり)(いし)、狩猟の際に矢の先端に用いる(せき)(ぞく)などが出土しています。古代人は栴檀野の豊かな森で木の実の採集や動物の狩猟をし、川で漁猟などをして生活をしていたのでしょう。


 市内には縄文時代の遺跡がいくつも存在します。太古の人々がどのような生活をしていたのか。その暮らしぶりをうかがい知れる遺跡は貴重な存在です。

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