安川城(やすかわじょう)
平成23年1月26日・登録
個人 (砺波市安川字父倉)
安川城は、またの名を「鬼ヶ城」「浅野谷城」ともいい、砺波市内では増山城跡に次ぐ規模を有する中世山城です。塩谷集落の南の丘陵に築かれ、尾根筋に曲輪が配され、堀切や竪堀を備えた山城です。
この城は、長らく「鬼ヶ城」と呼ばれていました。「鬼」とは黒田太左衛門尉のことで、般若野荘という中世に栄えた荘園の荘官(役人)を務めた人物です。
室町時代、般若野荘を治めていた京の公家・徳大寺実淳(さねあつ)が視察のために安川の薬勝寺に滞在し、太左衛門を荘官に任じます。しかし、のちに太左衛門は横暴を振るい、悪党を従えて城に立てこもりました。一族は城で滅亡したとも伝わります。
14世紀後半、般若野荘は領家方(徳大寺家)と地頭方によって下地中分(土地の折半)が行われます。これは荘園の不振や混乱があったことを物語ります。その過程で太左衛門には何らかの不満が生じ、意を決して荘園領主に反抗したのでしょう。
鬼とは「社会からの逸脱者や反抗者」のことを指すので、「鬼ヶ城」と呼ばれたのだと思われます。
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