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【ぶらり出町散歩シリーズ1】 2016.1.30
【2016.01.30Facebook記事より】

出町

「出町のことを書いてほしい!」とリクエストがあったので、ご要望にお応えして少しだけ書き綴ってみたいと思います。

とにかく昔の出町は活気があった、とよく聞きます。

ではどのような様子だったのでしょうか。『続・出町のあゆみ』に神沢重治氏の手記があったので、抜粋してみたいと思います。

ここからは頭の中で情景を思い浮かべながら、読んでみてくださいね〜。




明治末期から大正時代には特に生き生きと活気が溢れていました。

その頃私は中学生でしたが、真寿寺の御座(おざ)が終わって、近村から参詣の善男善女が家路につく時が一番の掻きいれ時で、四ツ角の丸三では時折五箇山で捕えた月輪熊を逆さ吊りにして“この肉を食べると体がホッカホカ、寝小便なんか一ぺんに治る”と若い衆のセリフが勇ましい。

上戸党は若鶴や立山の店先で一休み、あとは丸圓、山八、金島魚店等で夕食の材料を仕入れ、大沢店で孫の数だけ万頭を買って帰るのが常例でした。



文章を読んでいるだけで活気がよみがえってきますね。商店街で熊が逆さ吊りにされていたとは衝撃的ですが、もし今それをやるとなると大騒ぎになるでしょうね(笑)ともあれ「ALWAYS 三丁目の夕日」ではありませんが、まるで映画のワンシーンのような情景が出町には当たり前のように広がっていたということです。

さて、出町にお住まいの方はこの手記に出てくるお寺やお店がどこにあるのか、おわかりでしょうか。それらの場所を訪ね歩く、「ブラデマチ」をしてみるのもおもしろいかも知れませんね。

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