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庄川町青島(下村)の獅子舞 2017.1.27
庄川町青島(下村)

青島(下村)

祭日:3月第2土曜日、9月第2土曜日
場所:青島神明宮
団体名:青島下村至誠会

砺波獅子。
明治時代末に利賀から伝わる。上・下村に二つの獅子舞が伝承されているが、いずれも女獅子といわれる。
「とやま文化財百選」に選ばれている。

青島は庄川扇頂部にあたる谷口集落で、上村と下村に分かれる。上村は金屋とともに庄川町の市街地を形成し、下村は農村地帯である。上・下村で青島神明宮を祀り、春秋の祭りに獅子舞を行う。

獅子の胴には竹の輪が入り、角はない。カシラ振り1人、胴の中4人、尾1人の6人構成。獅子方はハンテン・タツキ(股引)・ケンタイ・白足袋・わらじをつけ、鉢巻をする。シシトリはジュバン・タスキ・鉢巻・白足袋・わらじをつけ、顔に白粉を塗って頬紅をつける。
舞はシシトリが1人ずつ獅子に立ち向かい、武具を持って獅子を退治する所作で、形式化している。

ウチサンパイで拝殿へ進み一通り舞った後、勝ちどきをする。

宮に見に行く最適な時間帯・・・15時半頃

舞の種類
カマ・ケン・カタナ・ナギナタ・サンビス

●青島地区、昭和60年頃の獅子舞
秋祭り(9月10日・11日)に行われた。
青島神明宮(神主井波町綿貫)の秋の祭礼で、この祭りには親せき・知人・友人との呼び合いがあり、盛大であった。9日の夜は徹夜で若い衆が太鼓をたたいた。上村の信儀、下村の至誠会が主となって獅子舞が奉納される。
初参りは午前10時頃で、二頭が揃って境内に集まり奉納の舞いをした。その後、地区の全戸を回って獅子舞をして祝儀をもらう。
獅子の宿は村のオヤッサマの家が当てられた。昼食や夕食なども村の主だったオオヤケの家で酒宴のもてなしを受けた。
11日は裏祭りで、前日残った家を獅子舞が訪れた。
婿や嫁をもらった家では特別に祝儀を包んだり、酒を振舞ったりした。
獅子舞練習は約1ヵ月前から行われ、小学生の獅子とりの稽古・大人の獅子頭の振り方・笛や太鼓などの稽古に元の会長さん方の年寄りも顔を出して熱心に指導した。練習場は昔はオヤッサマの納屋などでしたが、後に上村に青年会館ができてそこで練習した。下村は勧帰寺で練習した。(『くらしのさまざま 庄川町の年中行事』青島地区より)

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