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えんじゃら踊り 2013.3.20
えんじゃら踊り

砺波市南般若・柳瀬・太田周辺で歌われた盆踊り歌である。
 ちょんがれが七・七調の口説きで綿々と続くのに対して、えんじゃらは七・五調三連で囃しが入るのが特徴。
 このほかに普通の民謡の七・七・七・五調でも歌ったのでその歌詞も多かった。またカラクチ(軽口)といって「ケーケー盡し」「降る降る盡し」といったものもあった。

 えんじゃらは本来囃しことばから出た名で、呉東の上新川・中新川地方のエンヤラ節と同系である。(『砺波市史』資料編4 民俗・社寺より)

えんじゃら節(品川・小平)

それ酒の名は多けれど
わけて名所は御国の
あたま酒屋のその中に
家と蔵とは縦横に
引き回したる加賀屋とて
表は酒屋そのあいに
金に花咲く質店の
その番頭の小平とて
生まれ在所は松任の
また奉公も松任に
用人勤めているうちに
亭主をとんと騙しこみ
大福帳も入帳も
小平がままにうち任せ
御亭の金も請取って

扱ううちにうかうかと
串の芝居に誘われて
それが長じて遊女町
木屋と名乗りし評判の
のれんにかけし木の自在
咲き乱れたる花盡し
中に名高き品川は
今年十九でなりふりは
吉野桜の美しさ
その美しき品川を
別れて末は沈むとも
知らぬ小平の浅瀬川
一夜遊んで空しくも
夜明け烏の泣き別れ

(砺波市秋元・個人旧蔵、『砺波市史』資料編4民俗・社寺より)

えんじゃら節、奇跡の復活

えんじゃら節は2000年にえんじゃら節保存会が復活させた。現在は石川県小松市串茶屋町のやっちん踊り(やっちん保存会)や砺波市庄川町五ヶの五ヶ種チョンガレ踊りと交流を進めている。

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アクセス
砺波ICから車で10分

お問い合わせ

砺波えんじゃら節保存会
電話番号:0763-33-4277

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