近世の木材運搬方法は、砺波平野を流れる農閑期(冬場)の用水を利用して、伏木や今石動などを経て大坂、江戸、金沢などに運ばれました。明治になると、材木を買い付けた業者が自家用車の荷馬車で貯木場から砺波地方・高岡・富山など、それぞれの工場へ運搬していました。大正4年7月21日、砺波鉄道(後に加越鉄道)青島町駅−福野駅が開通しました。青島町駅からは更に引込線が貯木場まで敷設され、貯木場の材木が陸路にて北陸本線と結ばれ、木材の流通拡大に大きく貢献しました。
【砺波郷土資料館『流送に生きた人々展示図録』平成26年より抜粋】
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