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1、相撲のはじまり 2015.1.30
野見宿禰(のみのすくね)と当麻蹶速(とうまのけはや)

『日本書紀』 垂仁天皇七年七月七日の条

野見宿禰(のみのすくね)と当麻蹶速(とうまのけはや)の「捔力」の様子を伝える

『日本書紀』 垂仁天皇七年七月七日の条
(『日本書紀』慶長15年影本 富山県立図書館蔵)


「二人は、相対して立ち、各足を挙げて蹶み折き、(宿禰が)当麻蹶速の脇骨を蹶み折り、その腰を踏み折いて殺した」と述べている。

  

野見宿禰(のみのすくね)と当麻蹶速(とうまのけはや)の角力(すもう)の図

(松井磯次郎著『本朝相撲沿革』大正11年刊 富山県立図書館蔵)



『日本書紀』垂仁天皇七年七月七日に行なわれた野見宿禰と当麻蹶速が「力くらべ」をした様子を描いた想像図。野見宿禰は蹶速のわき腹を蹴り折り、腰を踏み折り殺してしまい、その場所は「腰折田」の由来となったと伝えている。この伝説により宿禰を日本相撲の始祖としてまつる神社もある。

相撲節会図(すまいのせちえのず)

相撲節会図(すまいのせちえのず)


(『日本国史大辞典』吉川弘文館)


「相撲節会」は毎年7年、宮廷において日本各地から召し集めた相撲人が行なう相撲を天皇が観賞する儀式である。本図は平安時代の紫宸殿南庭での節会の模様を描いた明治時代の想像図である。 

神事相撲・奉納相撲

相撲は古くから農作物の豊作を祈り占う農民の祭りごととして行なわれてきた神事のひとつである。寺社境内で相撲を行ない、神仏に「奉納」することによって、神仏の加護を期待するという信仰にもとづいている。





【砺波市立砺波郷土資料館 第30回郷土先人展「砺波野の草相撲の力士たち」2007年より抜粋】

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