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6鷹栖  2016.2.25
鷹栖地区の大字・小字一覧











 地区名 大字小字 
 鷹栖 1鷹栖1四谷 2寺島 3中島 4仮又島
5無佐 6瘧師 7大道島 8焼馬
9上島 10堀田 11黒河 12中谷
13宮木島 14神谷 15五斗割 16不動島

1. 鷹栖(たかのす)

古来村に伝わるところでは、寿永の頃(1183)俱利伽羅の合戦で木曽義仲に敗れた平家の武士小倉六右衛門が、白羽の鷹を追ってこの地に至り土着して郷士となる。当初鷹の巣とあったが、寛文10年(1670)加賀藩主前田利常公の時に鷹栖村と改められる。鷹の巣籠もった森は今の八幡宮の森で、村名発祥の地として明治29年(1896)境内に碑石が建てられる。この碑石には犬養木堂(後の総理大臣)の揮毫による「神木」の二字が刻まれている。




  

1 四谷(よつや)

  ・クヤスサ(九俵足) 九俵の姓はこれより生ず。
  ・オキナシマ 小幡勘四郎の辺り。
  ・コウノスジマ(鴻の巣島) 四谷公会堂の付近。


 2 寺島(てらじま)

  ・ジンノスケジマ(甚之助島) 砺波工業高校敷地内。構甚之助の開墾地。
  ・ナカヤ(中屋) 構甚之助の異名。慶長の頃、構谷平三郎は村一番の大尽、大谷六郎左衛門は第二の大尽で、構谷の次男と大谷の女とを妻合わせて出来た新家で両家の中程にあったので中屋の称が出た。
  ・ウマヅクリ(馬作り) 大矢宗四郎の辺り。
  ・オオカド(大門) 寺島にあり、昔寺島にあった四十八坊の大伽藍の大門の跡と伝える。小用水に大門江あり。
  ・カマヤ(構谷) 構谷平三郎の住居地で砺波工業高校の東角。
  ・アラヤ(新屋) 五島孫三郎の辺り。
  ・カワラダ(川原田) 原田六蔵の居住地、下寺島の西境。
  ・チョウマジマ(長間島) 深江村の付近。六ケ用水五枚橋の下流。
  ・ヤキバカワラ(焼場川原) 藤四郎古屋敷の辺り。
  ・タイコウチガワラ(太鼓打川原) 東の火葬場より御坊町の間。秋葉社の旧地。
  ・エンナガボウ(円長坊) 寺市郎左衛門の屋敷。


 3 中島(なかのしま)
  ・ナカノシマ(中の島) 弥兵衛のいたところ、後中島宗八のいたところ。現砺波工業高校の南。
  
 4 仮又島(かまたじま)

  ・カマタジマ(仮又嶋) 仮又右衛門の開墾地。


 5 無佐(むさ)

  ・ナカガラ(中川原) 無佐の一部”なかがら”となまる。
  ・ガラダ(中砂田・砂田中)
  ・ギョウブイチベイジマ(行部市兵衛島) 行部四兵衛のいたところ。宮川の両岸。
  ・ゼンジロジマ(善次郎島) 苧桶(おぼけ)三昧の辺り。今小用水江の名。
  ・オオカドヤシキ(大門やしき) 吉三郎の東にあり大門五右衛門の古屋敷。
  ・チョウワリ(長割) 無佐島。宮川のふち。


 6 瘧師(ぎゃくし)

  ・ギャクシ(瘧師)
  ・オコリヅカ(瘧師塚) 現在の構敬雄宅裏にあったが、瘧師テイ宅前に移転した。
  
 
 7 大道島(だいとじま)

  ・ダイトジマ(大道島) 神明宮を中心にした地域で、大谷六郎左衛門の開墾地。小学校プールの跡地周辺。


 8 焼馬(やけんま)

  ・カミヤケンマ(上焼馬) 原田孫七が開墾した所、天正元年(1573)頃。
  ・シモヤケンマ(下焼馬) 伊藤弥右衛門の開墾地、元和元年(1615)。
  ・ババカワラ 馬場とも書く。上焼馬と下焼馬の境に久蔵池あり、馬場の久蔵がいた。
  ・ウルシマタ 助右衛門が五社村より入植したところ、ヤマガヤと異名同地。


 9 上島(かみのしま)

  ・カシマ(鹿島)
  ・ホリタジマ(堀田島) 堀田才右衛門の開墾した地。上島の一部。
  ・ナカノミョウ(中の明) 中の名とも書く。小倉六右衛門、兼後与五郎の居住地で、村では最初の開墾地と察せられ現在の上島と無佐島に亘る。(小倉、兼後の両姓は中明を姓とした場合もある。)
  ・メンサ(面三) 不明。
  ・カマヤノクラヤシキ(釜屋の蔵屋敷) 現在の野畠清信の屋敷。


 10 堀田(ほりた)
  
  ・ホリタジマ(堀田島) 堀田才右衛門が開墾した地。上島の一部。


 11 黒河(くろかわ)

  ・クロゴ(黒河) 黒河作右衛門が射水郷より入り沢という沼地を開墾し、山王大明神を勧請するこの黒河の堂には杉の大木があり、海尻川(うんずるがわ)より入った船をつないだ。この杉は大正9年の大風で倒れた。


 12 中谷(なかや)

  ・ナカヤ(中谷) 中谷覚助の開墾地。


 13 宮木島(みやきじま)

  ・ミヤノキ(中宮木) 宮木神職(これは山伏で井波綿貫家の分家)、現宮木の一部。
  ・アマゴジマ(天子島) 八郎右衛門堂(又兵衛堂)のあるところ。
  ・ジゾウガワラ(地蔵川原) 市三郎の後の辺り。宮北岩治宅の後の辺り。
  ・ナカシマソウダ(中島惣田) 惣田中、宮木島の下。宮川と海尻川の合流地。
  ・オオバイ(大栄) 宮川の下流淵。宮木島の下。
  ・オオヤシキ(大屋舗) 大屋六郎左衛門の古屋敷。
  ・‥‥?天長川原 八三郎の辺り。


 14 神吾(じんご)

  ・ジンゴジマ(甚吾島) 長谷川甚五(高田甚五)の開墾地。
  ・ゴボウビラキ(御坊開) 樋掛兵左衛門の開墾地。
  ・ノノオ(野の尾)
  ・ヒョウザエモンジマ
  ・ヒカケ(樋掛) 神吾の北部、水島村境。
  ・ショウズダ(清水田) 神吾の北部、海尻川沿いの地帯。
  ・モモノキ 神吾の北中部、桃の木江の灌漑地。
  ・リョウブ 神吾の中部。領分川原、領分狐土居。
  ・スケクロジマ(助九郎島)


 15 五斗割(ごとわり)

  ・ゴトワリジマ(五斗割島) 新しい開墾地で古高100石に五斗宛割りつけた。
  ・イタドリガワラ(虎枝川原) 通称勝満寺川原。旧野尻川の跡地、水島に跨る墓地。
  ・ゴヤッポジマ(五百歩島) 甚左衛門(池田和夫)宅の辺り。
  ・ハタダ(畑田) 五斗割の中。畑田江の灌漑地域。
  ・ナカクロゴ(中黒田) 六助(柴田清)宅の辺り。
  ・ジンニョエモンジマ(甚右衛門島) 五斗割島の一部。甚右衛門江の灌漑地域。
  ・シミズソウダ 小矢部川清水の飛地。
  ・ナカノジマ(中野島) 五斗割の内。
  ・ヨイチジマ(与市島) 神吾の北部、水島境。
  ・ヒョウザイモンジマ(兵左衛門島) 神吾の北西部、樋掛兵左衛門の開墾地。
  ・ヒカケ(樋掛) 神吾の北西部、水島の境。樋掛兵左衛門が両村を流れる旅川系の四ケ村用水に樋掛けで開墾した。現在一族は両村に跨る。
  ・ショウズダ(清水田) 神吾の北部、海尻川沿いの低湿地で湧水地帯。
  ・モモノキ(桃の木) 神吾の北中部。桃の木江の灌漑地域。
  ・リョウブ(領分) 神吾の中部。領分川原、領分狐土居。
  ・スケクロジマ(助九郎島) 神吾の中部。助九郎江の灌漑地域。
  ・ヨイチジマ(与市島) 五斗割の内。福野町本江の境。


 16 不動島(ふどうじま)

  ・フドウジマ(不動島) 村の開祖小倉孫左衛門が天正年間に不動尊を守護神として不動島村と名付けた。明治22年鷹栖村と合わせ新しい鷹栖村となり、更に大正2年に大字名を廃止した。
  ・オグラヤシキ(小倉やしき) 現在の不動島墓地。不動島開祖の小倉孫左衛門の古屋敷。小倉の土居ともいう。
  ・ゴトワリ(五斗割) 小倉やしき(不動島墓地)の辺り。
  ・ショウズベ(清水辺) 不動島村鎮守の木舟神社(旧不動堂)の下流域。夏期の湧水を排水するため頭なし江(水路)が設けられ、低収穫地区として他と区別されていたという。



【砺波市老人クラブ連合会発行「砺波市の地名−郷土の字・由来調査事業報告書」1993年より抜粋】

  

 

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