今回、取材でお邪魔した4つのお宅で即席の郷土料理御膳を作っていただきました。いや、いつの間にかできていたのです。というのも、砺波のお母さんたちの手際が恐ろしく良いため、みるみるうちに品数が増え、気付けば立派な御膳に仕上がっていたのです。
郷土料理は、材料調達や調理に手間のかかるものと思い込んでいましたが、シンプルで合理的な調理法ばかり。何代にもわたって食べられてきた叡智の結晶なので、びくともしない芯を持っている。それに、多少のアレンジを受け入れる懐の深さまで持っている。
郷土料理自体が持つ様々な力に、何度も驚かされました。
昔の砺波の女性たちは働き者でした。秋は農作業、冬は機織りや繕いものと、忙しい合い間をぬい、手早く美味しく、一家の食事を作っていたそうです。
この即席御膳からは、砺波の女性たちの、昔も今も変わることのない、家族への愛情を感じます。
そして、料理と作り手の女性たちに共通点を見つけました。それは、「賢さ」「芯の強さ」「飾らない美しさ」ではないかと。(A.A)
(写真=鹿島朝子さんの即席御膳:いもじのよごし、干しずいきの白和え、干しなすの炒め煮、いりごく、なすのからし漬けとたくあん、ずいきのだんご汁)
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