2241_マンガ(馬鍬)
湿田地帯用。爪刃は田んぼの深さによって調節できるようになっている。
※馬鍬(まぐわ):荒起こしをしたあとの水田へ水を入れ、2〜3日して土がやわらかくなったころ、牛馬にカマの刃をつけたマンガを引かせて、草、特にハナグサ(紫雲英)を切り、同時に土の塊を砕く。この作業を「カマをかける」という。
その後、数日してさらにやわらかくなった田んぼへ、今度はカマを鉄棒に取り替えて牛馬に引かせて代(しろ)かきをする。
マンガのつくりは、1メートルくらいの台木に、鎌刃または鉄の棒状の爪を8〜10本取り付け、鳥居型の把柄(にぎり)をつけたもので、のちに回転式のものも出てきた。動力耕耘機の普及する昭和30年代まで使用された。
- 地域
- 撮影地不明
- 撮影場所
- 射水郡大門町棚田
- 材質・形状
- 爪刃は鉄製方形。腕木は鉄で、支柱を補強したものの延長となっている。
- 寸法
- 台木の長さ77cm、支柱の高さ48.5cm。爪刃の長さ19.5cm、8本。重さ7.5kg。
- 関連タグ
- 市指定文化財,有形民俗文化財,農林業 耕耘