2450_マンガ(馬鍬)
このような枠に鎌刃や爪刃をつけて使用した。
※馬鍬(まぐわ):荒起こしをしたあとの水田へ水を入れ、2〜3日して土がやわらかくなったころ、牛馬にカマの刃をつけたマンガを引かせて、草、特にハナグサ(紫雲英)を切り、同時に土の塊を砕く。この作業を「カマをかける」という。
その後、数日してさらにやわらかくなった田んぼへ、今度はカマを鉄棒に取り替えて牛馬に引かせて代(しろ)かきをする。
マンガのつくりは、1メートルくらいの台木に、鎌刃または鉄の棒状の爪を8〜10本取り付け、鳥居型の把柄(にぎり)をつけたもので、のちに回転式のものも出てきた。動力耕耘機の普及する昭和30年代まで使用された。