162_トウラク(頭絡)・クツワ(轡)
※牛馬耕(ぎゅうばこう)用具:砺波地方では、農家が一年中農耕用の馬を飼っている家は少なく、ほとんどの農家は春耕時に馬を借りて水田を耕す「借馬慣行(しゃくばかんこう)」が広くみられた。農家は、加賀・能登方面からバクロウ(馬喰)が連れて来た農耕馬を、3〜4軒で馬仲間を組み、順番に使った。
農耕馬のクラ(耕鞍)やハモなどの装着具は、農家がそれぞれ準備した。
※頭絡 トウラク:耕馬の鼻から首に掛け、繋いでいる時や引き歩く時に使う。
※轡 クツワ:馬の口にはめる金具で、手綱をつけて馬をあやつるのに用いる。口の中にくわえさせる馬銜(はみ)、その両端につける金輪2種からなる。1組の金輪は手綱をつなぎ、もう1組の金輪は頭絡(とうらく)につなぐ。
馬を制御するための鉄棒(シワシ)がついたものもある。
- 地域
- 撮影地不明
- 材質・形状
- 革と布製。ハミ付き。
- 寸法
- 全長152cm、革の部46cm、布の部(首にかける)106cm、幅21cm、重さ(ハミ含)900g。
- 関連タグ
- 市指定文化財,有形民俗文化財,農林業 耕耘