3227_ラチウチキ・コロガシ(中耕除草機)
自家製の支えの棒が付けられている。
(プレート)「森河式中耕除草機 富山県砺波市野村島 森河農機製作所」
※中耕除草機 ラチウチキまたはコロガシ:田植え後の、根に酸素を補給する中耕と除草のため、一日中田んぼの中でうつむいて泥をかく「田の草取り」や、鍬(くわ)での「ラチウチ」作業は、過酷な重労働であった。この重労働の軽減に役立ったのが回転式の中耕除草機の普及であった。田植えに回転定規が使われるようになり、正条植えが普及した大正年間から昭和45年頃まで、さまざまな形式のものが使われた。鍛冶屋(かじや)が作った「八反取り(はったんどり)」をはじめとして、高野喜太郎によるトナミ農機製作所、大屋鉄工所などで、多くの除草機が造られた。
トナミ郷土資料館には全部で80点の除草機があるが、同じ物は少なく、年とともに改良が加えられてきた様子がわかる。
普通、ラチウチキまたはコロガシと呼ぶ。
- 地域
- 撮影地不明
- 撮影場所
- 砺波市新明
- 材質・形状
- 二条取り。
- 寸法
- 全長145cm、重さ6.2kg。木製六角形の幅18cmの転車が2個付く。1つの転車軸に鉄製打出し爪2枚(幅6.8cm、長さ18.5cm)と3枚(幅4.2cm、長さ18.3cm)が3段ずつ交互に、計15枚付く。
- 関連タグ
- 市指定文化財,有形民俗文化財,農林業 肥培・管理