1416_ラチウチキ・コロガシ(中耕除草機)
前方の回転爪で中耕除草し、後方2列に配された固定爪で除草するとともに田の面を均す。
※中耕除草機 ラチウチキまたはコロガシ:田植え後の、根に酸素を補給する中耕と除草のため、一日中田んぼの中でうつむいて泥をかく「田の草取り」や、鍬(くわ)での「ラチウチ」作業は、過酷な重労働であった。この重労働の軽減に役立ったのが回転式の中耕除草機の普及であった。田植えに回転定規が使われるようになり、正条植えが普及した大正年間から昭和45年頃まで、さまざまな形式のものが使われた。鍛冶屋(かじや)が作った「八反取り(はったんどり)」をはじめとして、高野喜太郎によるトナミ農機製作所、大屋鉄工所などで、多くの除草機が造られた。
トナミ郷土資料館には全部で80点の除草機があるが、同じ物は少なく、年とともに改良が加えられてきた様子がわかる。
普通、ラチウチキまたはコロガシと呼ぶ。
- 地域
- 撮影地不明
- 撮影場所
- 砺波市小杉
- 材質・形状
- 二条取り。舟形滑走板付き。回転爪、八反取り。六角形の木製回転軸には3本の打出し爪が6段付く。その後方の2本の横木には4本と5本の板状の鉄爪が付く。株間調節と柄の角度の調節機能あり。
- 寸法
- 全長136cm、重さ4.5kg、一条の舟形幅19.5cm、長さ45.5cm。
- 関連タグ
- 市指定文化財,有形民俗文化財,農林業 肥培・管理