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2326_ラチウチキ・コロガシ(中耕除草機)

外側の爪2本が短く、先端を深く曲げてある。

※中耕除草機 ラチウチキまたはコロガシ:田植え後の、根に酸素を補給する中耕と除草のため、一日中田んぼの中でうつむいて泥をかく「田の草取り」や、鍬(くわ)での「ラチウチ」作業は、過酷な重労働であった。この重労働の軽減に役立ったのが回転式の中耕除草機の普及であった。田植えに回転定規が使われるようになり、正条植えが普及した大正年間から昭和45年頃まで、さまざまな形式のものが使われた。鍛冶屋(かじや)が作った「八反取り(はったんどり)」をはじめとして、高野喜太郎によるトナミ農機製作所、大屋鉄工所などで、多くの除草機が造られた。
トナミ郷土資料館には全部で80点の除草機があるが、同じ物は少なく、年とともに改良が加えられてきた様子がわかる。
普通、ラチウチキまたはコロガシと呼ぶ。
地域
撮影地不明
撮影場所
砺波市杉木
材質・形状
二条取り。舟形枠付き。回転爪と板状爪の転車2列。前方の転車軸は六角形の木製、打出し爪4本と5本が交互に3段ずつ付く。後方の板状爪はプレス爪6枚、株間と柄の角度の調節機能あり。
寸法
全長144cm、重さ6.8kg。一条の舟形の幅20.5cm、長さ52cm。
関連タグ
市指定文化財,有形民俗文化財,農林業 肥培・管理

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