291_ラチウチキ・コロガシ(中耕除草機)
(プレート)「腕金貨印株間取除草機 新案特許第458829号(中略)製造販売元 鳥取県米子市目久美町 大正農工具株式会社」
※中耕除草機 ラチウチキまたはコロガシ:田植え後の、根に酸素を補給する中耕と除草のため、一日中田んぼの中でうつむいて泥をかく「田の草取り」や、鍬(くわ)での「ラチウチ」作業は、過酷な重労働であった。この重労働の軽減に役立ったのが回転式の中耕除草機の普及であった。田植えに回転定規が使われるようになり、正条植えが普及した大正年間から昭和45年頃まで、さまざまな形式のものが使われた。鍛冶屋(かじや)が作った「八反取り(はったんどり)」をはじめとして、高野喜太郎によるトナミ農機製作所、大屋鉄工所などで、多くの除草機が造られた。
トナミ郷土資料館には全部で80点の除草機があるが、同じ物は少なく、年とともに改良が加えられてきた様子がわかる。
普通、ラチウチキまたはコロガシと呼ぶ。
- 地域
- 撮影地不明
- 材質・形状
- 二条取り。滑走板の後ろに2個ずつ2列に同一の爪を配したもの。鉄棒を折り曲げた特殊な爪の形をしている。株間と柄の角度の調節機能あり。
- 寸法
- 全長136cm、重さ5kg。一条の舟形の幅10cm、長さ68cm。回転爪の直径16.5cm、爪の数は6本。
- 関連タグ
- 市指定文化財,有形民俗文化財,農林業 肥培・管理