1970_カンサマ(自在鉤)
※囲炉裏:茶の間の囲炉裏は、食事の煮炊きや暖をとる一家団欒の中心であった。食事時には囲炉裏のまわりに銘々の箱御膳を並べて食事をした。夕食後、子供達が年寄りから昔話を聞くのも囲炉裏のまわりであった。
気の張らない客が来たときにも、囲炉裏のまわりが接客の間となった。囲炉裏にかけた鉄瓶の湯を柄杓で汲んで茶を入れ、漬物や煮豆などでもてなして世間話をするのが大事な娯楽であった。
※自在鉤(じざいかぎ):カンサマと呼ぶ。囲炉裏に吊るして鍋釜を掛ける。自在に上下できる「カンサマ」は「カギサマ」の転訛であるが、家の中心の火を神聖視するので「神様」とも連想している。梃子(てこ)になる横木の形は鯛や扇など縁起の良いものをかたどったものが多い。
- 地域
- 撮影地不明
- 撮影場所
- 砺波市太田
- 寸法
- 長さ121cm、滑車の枠木の長さ65cm、横木(扇子型)の長さ34cm、最大幅7.5cm
- 関連タグ
- 市指定文化財,有形民俗文化財,住 暖房