3264_イケのカッシャ(井戸の滑車)
頑丈な作りになっている。かなり使用してあり、磨り減っている。昭和30年代に、水道が引かれた後も利用していた。
※井戸:かつて、五鹿屋・東野尻・中野・庄下・鷹栖などの庄川扇状地の地下水が深い村々では、井戸のある家はきわめて少なく、生活水として川の水を多く利用していた。昭和初年頃から徐々に、頼母子(たのもし)で村の各家に井戸が掘られるようになった。深井戸なので、台木に滑車を取り付け、長い縄の付いたツルベで井戸水を汲み上げた。よく縄が切れてツルベが井戸の中へ落ちてしまい、イカリで探って引き上げたものであった。井戸を「イケ」ともいった。
井戸から水を汲み上げるのは、主に子供の仕事であった。
- 地域
- 撮影地不明
- 撮影場所
- 砺波市中村
- 材質・形状
- 車軸と吊り部は鉄、他は杉材
- 寸法
- 滑車の直径35cm、幅18cm、外枠の長さ72cm、幅17cm、重さ11.5kg。
- 関連タグ
- 市指定文化財,有形民俗文化財,住 家具・設備