この冊子のそれぞれの箇所で述べてきたように、砺波平野に住み着いた人々は、水の豊かさと扇状地性平野の自然の特性を生かした住まい方を、長い年月をかけて作り上げてきました。どの農家も家の周りの水田を耕作できるように散在して家を建て、風雪から家を守るために宅地の周りに屋敷林をめぐらし、ここを核として自然との共生を図りながら、見事な生活のサイクルを形成して、今日見られる散村という居住形態を創り上げてきたのです。日本の稲作農村を代表する景観の砺波平野の散村は、この地域で長年にわたって生きてきた先人の知恵で守られ、伝えられてきた貴重な文化遺産といえます。
平成17年に文化財保護法が改正され、その中に「文化的景観」という概念が導入されました。「文化的景観」とは、日本各地のそれぞれの土地で、風土に根ざして営まれてきた生活や生業の在り方を表す価値ある景観地のことです。砺波平野の散村はこの文化的景観にふさわしいものといえます。しかし、昨今、そこに生活する人々の暮らしや考え方の変遷に伴い、散村の姿も大きく変化しつつあります。その背景には散村成立の基盤であった稲作農業が大きく変貌したことがありますが、今後も変化を続けていくと予想されます。その中で散村景観を価値ある「文化的景観」としてどのように維持し、地域づくりにどのように位置づけるかが課題となっています。
2014.11.26F−2これからの散村
2014.11.26E−2砺波の町や村
2014.5.20E−1砺波の町や村
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2022.9.12旧金岡家住宅修理工事報告書
2022.8.31となみの手仕事「五箇蓑・ナタヘゴ(鉈鞘)」
2022.8.30となみの手仕事「酒樽づくり」
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2022.9.12旧金岡家住宅修理工事報告書
2021.7.19入道家住宅
2020.4.6旧金岡家住宅
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2017.5.23砺波散村地域研究所研究紀要 第34号
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