屋敷林に囲まれた農家が平野の一面に点在する砺波平野の散村風景は、緑に覆われた多くの小島が大海原に浮かぶ姿にも似て美しい。この緑の森は砺波平野の長い歴史と風土の中で生まれ、人々が屋敷林として大切に育てた森で、先人が自然との共生を図った知恵の結晶である。
砺波平野の屋敷林の成立時期は定かではないが、平野の開拓時にさかのぼり、原生林の一部を屋敷林として残したのが始まりであろう。
庄川と小矢部川が運ぶ土砂の蓄積によって形成された砺波平野は、緩やかに傾斜し、豊かな水と肥沃な土に恵まれ、弥生時代にはすでに一部に稲作が見られた。奈良時代には条里集落が作られ、奈良東大寺領の開田も行なわれた。その後、開拓が進むにつれてどの家も周りの水田を耕作することができる稲作に便利な散居の形態をとる村が、次第に多くなったようである。さらに、江戸時代には砺波平野を治めた加賀藩は、散村形態には合わない田地割制度を施行したが、その後、散村集落の形態と屋敷林の存在に理解を示し、農民が考えた屋敷林の木陰部分の年貢を軽減する「陰引き」や、田地割後の耕地の交換を認めたことで散村は存続拡大した。
やがて、堤防の構築などの治水事業や、灌漑用水の整備に伴って、屋敷林につつまれた散村集落が平野全体に広がった。
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