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住まい 2013.3.20
アズマダチは武家住宅へのあこがれから生まれた

アズマダチ住宅の典型例(入道家)

散居村の農家の広い屋敷の中には、母屋(おもや)を中心として納屋や土蔵(どぞう)、灰小屋(はいごや)などがあります。母屋は東を向いて建てられ、前庭 はひろく、かつては農作業の作業場として利用されました。季節風の強い西側と南側にはスギを中心とした屋敷林を植え、屋敷の周りにはスギの垣をめぐらせて います。

クズ屋から瓦葺き住宅へ

母屋の建物は、かつては茅葺(かやぶき)屋根のクズヤと呼ばれる家でしたが、明治中期以降は徐々に瓦葺になりました。切妻妻入り(きりづまつまいり)のアズマダチや平入り(ひらいり)のマエナガレなどの形式があります。

 家の間取りは、広間を中心として座敷・茶の間・寝室・台所などを配置した広間型です。中でも中心となる広間は、冬の積雪に耐えうるように太い柱と梁(は り)で頑丈に作られました。これをワクノウチヅクリと呼びます。座敷には大きな仏壇が置かれています。冠婚葬祭や仏事などの際には、座敷と広間の間の戸を はずしてあけ広げ、多くの人が集まれるようにしました。

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