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旧金岡家住宅

2020.4.6

旧金岡家住宅

主屋

主屋

平成14年3月20日・市指定
砺波市豊町

 旧金岡家は木造平屋建て(一部二階建て)、寄棟(よせむね)茅葺き(一部桟瓦(さんがわら)葺き)、約2100u(約640坪)の屋敷に東向きに建っています。 
 間取りはヒロマを中心とするヒロマ型、構造はワクノウチ造りとよばれる梁組みで、平面・構造ともに砺波平野散村地帯の典型的な大型農家です。明治4年(1871)、二代金岡庄平(しょうべい)の代の建築で、材工ともに上質であり、江戸時代末期のもっとも進んだ技術による民家建築といえます。棟梁は在地太郎丸村の大野氏です。

 茅葺きの主屋部分は間口8.2間に奥行き(梁間・はりま)3間の規模で、これに1間の玄関と背後に3間、南北に1間ずつの下屋をおろしています。建坪280u(85坪)、延坪321u(97坪)。
 間口2.7間に3間梁の広間(オイ)を中心に、上手(かみて)に10畳と8畳の続き間の座敷、下手(しもて)に3.5間に3間のネワ(土間)を配し、広間の前面に式台玄関、座敷の上(かみ)に土縁と小間、広間の後部にヘヤ(寝室)・茶の間・料理間があり、後部上手に控間・ヘヤ(寝室)2室をとり、この2階は座敷となっています。この部分はもと茅葺きのツノ屋根であったと思われ、仏間とともに間取りに若干の改造がみられます。
 屋根の南西面に屋敷林(カイニョ)があり、庭はそれを背景として作られています。主屋後方の北西隅に土蔵を配し、屋敷の回りに杉の生垣(コシワ)がめぐらされています。
 現在は改良し、生涯学習施設「かいにょ苑」として広く利用されています。先人の技を見渡しながら学びの場としてご利用ください。

アクセス
砺波ICから車で5分