安川野武士の太子堂
2014.7.1
砺波平野を代表する太子堂
安川野武士の太子堂
太田橋を渡り安川の交差点を南へしばらく行くと道縁に御堂があり、御堂の中には聖徳太子像が安置されています。
高さは51cm、像と台座は共に砺波市庄川町金屋産の淡青色凝灰石(通称:金屋石)が使用され、台座右面に「明治26年巳年4月太子建立」と銘が刻まれていて、設計・施工は砺波の名工 藤井助之丞です。
神社仏閣をたくさん手掛けた、助之丞の建築をぎゅぎゅっと凝縮されたような重厚かつ優れた建造物になっています。
太子が2才の春2月15日朝、東を向いて合掌し「南無仏」を唱えられたという故事がありますが、富山県、特に県西部には浄土真宗の信仰が強く、太子信仰も盛んで、2歳の聖徳太子像が多く祀られています。大抵下半身が赤い袴で上半身裸の像が多い所以は、南砺市井波にある真宗大谷派井波別院瑞泉寺に伝わる太子様の影響が深く関わっています。
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安川野武士の太子堂
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安川野武士の太子堂