「生の螺旋」ご覧になりましたか?
2021.12.11
「生の螺旋」ご覧になりましたか?

松原遺跡の土器編年
先日のブログでご案内した 松原遺跡速報展「生の螺旋」。
砺波市庄川町にある松原遺跡は砺波市の指定文化財です。今から約5000年前の土器などが出土しています。
縄文中期の土器を編年形式で展示しており、デザインの移り変わりを見ていただけます。

石錘
ただの石ではありません。
『石錘』といって、魚網の下に括りつけておもりに使用していたのだそうです。石の両端に切れ込みを入れるように削られており、そこに縄をひっかけたものと思われます。庄川で漁労を営んでいたのでしょう。
『石錘』といって、魚網の下に括りつけておもりに使用していたのだそうです。石の両端に切れ込みを入れるように削られており、そこに縄をひっかけたものと思われます。庄川で漁労を営んでいたのでしょう。

発掘・修復された土器類
今回は個人の方が発掘・修復された土器類も展示されています。なかなかお目にかかれないものもご覧いただけます。
ちなみにこちら。
個人で発掘・修復をされたかたが、独学で描かれた土器の絵です。ご自身で真弧を手作りされて土器の輪郭を取って描かれました。すごく緻密な絵です。
会期は9月2日までです。
5000年前の郷土の先人の生活をぜひ感じ取ってみてください。
【2012年08月06日14:52 「ふるさと学芸員の小窓」より】
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独学で描かれた土器の絵