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五郎丸(5〜8月)

2015.1.27

5月

男の子の節句(5月5日)
鯉のぼり
五郎丸はおひな様のある家が戦前は少々あり、鯉のぼりの家は少なかったが現在は鯉のぼりよりも男の子の産まれた家には必ずといっていい位ある。

6月

いるがしぼん(6月1日)
いるがし
各自の家の大豆、米、もちの切端のはぜ等を囲炉裏に4升鍋といって各自の家にいり鍋という普通の鍋より浅い鉄鍋で作る。

田祭(6月9日〜10日)
夜高行燈を約1ヶ月まえから若連中の方と子供が共同で夜高を作る。当日は子供は小さい行燈を部落各家を廻り小金を頂き材料費等に当てた。2日間後集まったお金等精算した後、残金を分けてもらっていた。現在は女の子もお揃いのハッピを着て、その家のお母さん達が、カレー等を作って子供達を喜ばせた。
黄粉、小豆、胡麻のオハギをして食べる。

天神講(6月25日)
五郎丸は神明宮であるが、神明宮の天照大神をまつってある。お宮さんの横に別建物で天神様をまつってある宮の祭。
家に生まれた人などを呼んで簡単なお祭。

7月

半夏至(7月2日)
半夏至に梅をつむと良いといった。

七夕(7月7日)

(7月28日)
土用の3番にねつおくりと言って、田んぼの廻りを大たいこをうって歩く。
土用のうし
土用の丑にはうなぎ、どじょうを食べると夏になっても汗が目の中へ入ってもからくないといった。どじょう等は川でブッタイと言って竹で作った物ですくい、かば焼、玉子とじは家で作った。



8月
切子

切子

(8月1日)
まま子の腹ふくらがし盆。
まま子が今日だけは腹一杯食事をしてもいいと言ってオハギを作った。

(8月14日)
お盆の掃除等をていねいにする。
昨日より先祖は家の屋敷等へきていらっしゃる。

(8月15日)

お盆
朝早くにお墓参り、仏様にお参りし家で作ったお餅等を供える。広間に切子といって先祖の霊を供養した。
お墓に昨晩より高燈籠をつり、トオシンに油をふくませカワラケと言って素焼のうすい皿の様なものにのせて火をつけ先祖をお迎えする。また広間に切子をつり、家にも先祖をお迎えした。
お餅等を食べる。ソーメンを食べる。

(8月16日)
お寺参り、夜は盆踊り。
昔は年配の方がホオタンカブリに手拭いをかぶり、身体にゴザをまいてはばいな、はばいなと歌われるのに合わせ、手足をふり心という字を書いて踊った。

(8月17日)
午前中は仕事をし、午後はお盆で休む。



【のぎくグループ編集 『砺波のものごと12カ月』昭和55年より抜粋】