となみの“お国ことば”辞典

  • 2016.8.30
    オッチャン、オッサン、オジャ
    オッチャン、オッサン、オジャ  主に次男以下の二、三人称。 私は実はこの方言、この記事を書くために調べていて初めて知りました。親戚のおじさんのことをこう呼ぶことはありますが、この方言では子どもでも「オッチャン」になってしまいます。どちらかといえば三人称で使われることが多く、会話の…
  • 2016.8.30
    アンチャン、アンマ
    アンチャン、アンマ、アンカ、カシラノコ  長男の二、三人称。  「オッチャン」の対義語が「アンチャン」です。まるで「アンチャン」の方が若くて「オッチャン」は老けているような印象を受けますが全くの逆で、一番老けている男の子が「アンチャン」、それより若い男の子が「オッチャン」になりま…
  • 2016.8.30
    ヨゴシ
    ヨゴシ 菜や大根葉などを細かく刻んで茹でて絞り、味噌やゴマ味噌を混ぜて水分が飛ぶまで煮た物。昔はご飯の足しとして食べられていたが、ご飯によく合うので現代ではおかずとして食べられている。 台所は数多くの方言が生み出される場所ですが、中でも世代を超えて愛されているのがこの「ヨゴシ」。…
  • 2016.8.30
    カッチリマメ
    カッチリマメ @黒豆を醤油と砂糖で固く煮詰めたもの。正月の料理には必ずこれと数の子がつく。単にカッチリともいう。A水に浸した大豆をつぶして味噌汁にするのもこういう。 祖母が毎年正月になると作るのが「かっちり豆」。しかし今回調べていて初めてこれが方言だと知りました。というのも、祖母…
  • 2016.8.30
    チンチン
    チンチン 米やもみなどがよく乾燥しているさまや、お湯がよく沸騰しているさまをいう。 こちらも祖母が台所で使っていて初めて知った方言です。辞書には前半部分しか書いていなかったのですが、我が家ではお湯がボコボコと沸騰している様子を"お湯ちんちんに沸いとるよ!!"【…
  • 2016.8.30
    シナンタロー
    シナンタロー  梅、杏、柿などに発生する毒針を持った害虫。イラガ。 田んぼと自然に囲まれた砺波地方には「トトバシ」のように生き物に関する方言も数多くありますが、この「シナンタロー」はイラガという害虫のことを言います。幼虫の毒トゲに触れると「電気が走る」と言われています。以前に母が…
  • 2016.8.30
    トトバシ、トトバス、トトッパス
    トトバシ、トトバス、トトッパス 鳥のくちばしのこと。ツツキバシ、トトキバシ、トトバシと変化したのではないか。 我が家でよく使われる方言に「トトバシ」というものがあります。鳥のくちばしの意味ですが、うちでは機嫌を悪くして口先をとがらせている人に対して「トトバシになっとる〜!」と言っ…
  • 2016.8.30
    アコ
    アコ あそこ。 代名詞としてはこの言葉もよく使われます。私の実家の祖父母も年々使う回数が増えているように思います。最近ではこんな感じの発言も聞こえてきます。"あこのあのっさんがなんやらあれやったがでぇ"【あそこのなんとかさんがなんだかあれだったのでぇ】もはや代…
  • 2016.8.30
    アノッサン
    アノッサン あの人。 人を指す言葉としてよく出てくるものに、「アノッサン」というものがあります。辞書では「あの人」という言葉で説明されていますが、我が家では「なんとかさん」というニュアンスで使われることが多いです。要するに人の名前が思い出せないときに使う代名詞です。 また名前では…
  • 2016.8.30
    スンズラ、スンズラン、シンゾロ
    スンズラ、スンズラン、シンゾロ 雪の上を歩いても沈まない現象。積雪が解けたり雨が降ったりして水が混ざった状態で、夜間に気温が下がって凍りつくと翌朝こうなる。シミソラ、シンゾロ、スンズラと変化したのではないか。ちなみに昔は「凍る」を「シム」と言っていたらしい。 私が正月と聞いて思い…
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