流送に生きた人々

  • 飛騨国北方南方山絵図扣
    2015.2.5
    1近世 飛騨の木材が庄川で運ばれる(その2)
     飛騨と庄川の関係をよく表しているのが「飛騨国南方北方山絵図扣(ひかえ)」(岐阜県歴史資料館蔵)です。 この絵図は、飛騨が天領になった元禄5年(1692)年以降に書かれたもので、飛騨の山を南北に分け、太平洋側と日本海側にいたる川筋(本流のルート)が描かれています。絵図中の白川を抜…
  • 2015.2.5
    1近世 飛騨の木材が庄川で運ばれる(その1)
     庄川では川の流れを利用して上流部の飛騨や五ヶ山などで伐り出された木材を運んでいました。これを流送(りゅうそう)、川下げなどと呼びました。 庄川の流送がいつ頃から始められたのかは詳しくはわかりませんが、古文書によると近世初頭にはすでに流送が行なわれていたことがわかります。 流送を…