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(1)耕起用具_1鍬_1593_アゼヌリグワ(畦塗り鍬)

1593_アゼヌリグワ(畦塗り鍬)

ID:10873

イタグワの一種であるが、畦塗りの時など、なでることを専用に使う。板の部分が取り付け部(櫃)より後ろに出ているのが特徴。本品は刃床部の長さが長く、中央部が少しくびれている。

※板鍬・平鍬:刃床部全体が一枚の鉄製のものに、柄を仕込む櫃(ひつ)をつけたもの。刃先には焼きを入れてある。田畠の耕耘・畠の畝立て・溝上げなどに広く使用する。

※鍬(くわ):鍬は、土を耕す・砕く・ならすなどの整地作業のほか、畝立て(うねたて)・畦作り・中耕・除草・土寄せ・掘り取り・掘り上げなど、さまざまな作業に利用されてきた。
古くは「風呂」と呼ばれる木の台に鉄の鍬先をはめ込んだ「風呂鍬」が多かったが、今日使われているもののほとんどは、刃床部(はしょうぶ)全体が鉄製のものである。一枚の板状の鉄板からなるのは「板鍬」または「平鍬」、先が3本に分かれるのを「三ツ鍬」、4本に分かれるのを「四ツ鍬」などというのが砺波地方では一般的である。鉄板の一端には柄をつけるための櫃(柄壷・柄入れ)を設ける。
「三ツ鍬」重く頑丈で荒起こしに、「四ツ鍬」は軽く、砕土や土寄せに広く使われてきた。鍬の多くは地元の職人によって作られ、刃先が減れば鍛冶屋で先ガケをして長く使用した。

撮影場所
砺波市増山
寸法
長さ31cm、幅 先部12.2cm、中央部11.9cm。重さ1.3kg。
関連タグ
市指定文化財,有形民俗文化財,農林業 耕耘
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