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(1)耕起用具_1鍬_1404_ミツグワ(三ツ鍬)_ネガ1-5-32

1404_ミツグワ(三ツ鍬)

ID:12819

※三ツ鍬:砂利や礫(れき)の混ざった水田で、荒起こしやバンノコ割り・隅打ち・土寄せなどに使われた。刃床部が頑丈でずっしり重く、堅固な作りである。刃は四ツ鍬よりも太くて重い。

※鍬(くわ):鍬は、土を耕す・砕く・ならすなどの整地作業のほか、畝立て(うねたて)・畦作り・中耕・除草・土寄せ・掘り取り・掘り上げなど、さまざまな作業に利用されてきた。
古くは「風呂」と呼ばれる木の台に鉄の鍬先をはめ込んだ「風呂鍬」が多かったが、今日使われているもののほとんどは、刃床部(はしょうぶ)全体が鉄製のものである。一枚の板状の鉄板からなるのは「板鍬」または「平鍬」、先が3本に分かれるのを「三ツ鍬」、4本に分かれるのを「四ツ鍬」などというのが砺波地方では一般的である。鉄板の一端には柄をつけるための櫃(柄壷・柄入れ)を設ける。
「三ツ鍬」重く頑丈で荒起こしに、「四ツ鍬」は軽く、砕土や土寄せに広く使われてきた。鍬の多くは地元の職人によって作られ、刃先が減れば鍛冶屋で先ガケをして長く使用した。

撮影場所
砺波市小杉
寸法
刃床部の長さ22.5cm、幅19.3cm、柄の長さ62cm(途中で破損)、柄角66°、重さ2kg。
関連タグ
市指定文化財,有形民俗文化財,農林業 耕耘
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