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2502_スイシャのハグルマ(水車の歯車)
ID:15394
水車を動力にしてこの石を回転させ、鎌などを研いだ。
※水車の歯車:かつて砺波平野の扇状地では、用水路を利用した下掛け水車が多く見られ、米搗き(こめつき)や藁打ち、粉挽きなどに広く利用されていた。
※螺旋水車(らせんすいしゃ):螺旋水車は、大正5年、南般若村秋元(現砺波市秋元)の元井豊蔵(もといぶんぞう)が考案した水車である。扇状地上を流れる用水路で容易に得られる50cm前後の低落差を利用して螺旋形の羽根を回転させて動力を得る水車で、持ち運びが可能である。石油発動機や電動機に比べ安価だったので、散村の農家に普及した。螺旋水車の動力は、縄ベルト(ハイソー)とプーリーを使って作業する場まで伝えられ、主に足踏脱穀機に利用された。また、屋内のニワ(作業用の土間)にまで配送され、土臼(どろうす)や唐箕(とうみ)の回転、製縄機・精米機・粉挽きなどにも利用された。
なお、元井豊蔵が考案した木胴式(もくどうしき)のものは腐りやすい欠点があったため、のちに東野尻村苗加(砺波市苗加)の犀川正作(さいかわしょうさく)が鉄心式のものを考案した。これは同村野村島(現砺波市野村島)の森河慶作(もりかわけいさく)らの手で量産され、森河式螺旋水車として全国に出荷されるに至った。
螺旋水車は、石油発動機やモーターが普及するまでの動力源として昭和20年代まで使用された。
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