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78_カブキリ(足踏みの株きり)

78_カブキリ(足踏みの株きり)

ID:17511

荒起こしに先立ち、両足にはいて稲の古株を踏み割る。昭和10年代〜20年代に使用された。

歯部に空間を入れることにより、土が詰まりにくいように工夫された。また紐をかける所も平鉄にして紐が足にくいこまないように改良された。

※株かけ鎌:春先の荒起こしに先立ち、前年の稲株を切り割る鎌。稲株をそのままにしておくと、スキやマンガで起こしても稲株の回りに付いた土がこわれにくく、田植えのときに邪魔になるので、あらかじめ割っておく。雪は消えるとまずしなければいけない女と子供の仕事であった。すぐに切れなくなるので作業前に丁寧に研いでから使った。
古くは柄の長い鎌であったが、戦時中から足に結びつけて使う足踏み式のものが普及し、作業の能率がたいへんよくなった。
普通、この作業のことを「カブカケ」といい、使用する鎌のことを「カブカケガマ」という。

撮影場所
砺波市宮丸
寸法
長さ15.3cm、幅6.5cm〜9cmの取り付け部に高さ5.8cmの歯が取り付けてある。重さは両方で620g。
関連タグ
市指定文化財,有形民俗文化財,農林業 耕耘
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