砺波市庄川町は砺波平野の東南に位置します。庄川扇状地のかなめ部分にあたる金屋(かなや)地区付近の山ろく地帯では、古くからゆずが栽培され、「金屋ゆず」として親しまれています。金屋ゆずは表面が粗くデコボコしていて、見栄えは良くありませんが、良い香りを放ち、皮肉が厚く、酸味が強いといわれています。
このあたりは標高が100〜150mの山ろくで、嵐(あらし)と呼ばれる強風が吹き、気象的に霜が降りず、土壌は赤粘土が深いという、ゆず栽培にとって好条件が揃っています。昭和初年(推定)に発行された小冊子『東山見村地理』(金屋は旧東山見村に所在)の中で、「柚は、この風土によく適しているので昔から知られている」とあり、自然条件の合致によって金屋にゆず栽培が根付いたと思われます。
伝承では、この地にゆずを伝えたのは弘法大師で、ゆずの原種をこの地に授けたと伝えられています。そしてその後、綽如(しゃくにょ)上人がこの地に巡錫された折には、住民がゆずを献上したとも伝えられています。
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