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砺波市の保存樹【単木】(その6) 2014.12.16
ケヤキ(ニレ科)

写真1

 近年、ケヤキの街路樹をよく見かける。夏は日陰を作り、冬は落葉して日光をよく通し明るい。昔の家屋は床下が低く湿気を含みがちだったので欅を植え、根から水分を吸わせ、乾燥を図ったようである。材質が硬く木目が美しいので、重要な建築物や器具材として重用された。欅は寿命が長く、神社や寺院に古木の大木が見られ、野鳥達によい環境を提供している。

・指定番号 124(写真1:左上)
幹周 3.36m
所有者 下保文郎
所在地 神島

・指定番号 14(写真1:右上)
幹周 3.10m
所有者 末永チズ
所在地 大門

・指定番号 17(写真1:左下)
幹周 3.40m
所有者 舟戸社
所在地 上中野

・指定番号 18(写真1:右下)
幹周 4.62m(株立 2.37・2.25)所有者 高松清
所在地 中野

・指定番号 33(写真2:左上)
幹周 3.53m
所有者 砂田裕知
所在地 鷹栖

・指定番号36(写真2:中央上)
幹周 4.40m
所有者 水宮社
所在地 林

・指定番号40((写真2:右上)
幹周 4.00m
所有者 日吉社
所在地 杉木

・指定番号 41・42(写真2:左下)
幹周 3.88・3.70m
所有者 芳里三正
所在地 堀内

・指定番号 51(写真2:中央下)
幹周 3.02m
所有者 西方寺
所在地 宮丸

・指定番号 68(写真2:右下)
幹周 3.52m
所有者 武部潔
所在地 頼成

・指定番号 74(写真3:左上)
幹周 3.78m
所有者 浄光寺
所在地 東保

・指定番号 112(写真3:右上)
幹周 3.15m
所有者 永田又六
所在地 頼成

・指定番号 97(写真3:左下)
幹周 3.00m
所有者 苗代義則
所在地 五谷

コブシ(モクレン科)

 山地や低地に生える落葉高木で15m以上の高さになる。花は4月から5月にかけて葉が開く先に咲く。花弁は白色であるが基部は少し紅色である。花の下に小さな葉を1枚つけているが、花が散ると一斉に葉が出る。タムシバの生育環境や花期、花の形状は殆どコブシとよく似ているが、葉をもんだときの香りはコブシより強い。また、葉をかむとタムシバは甘みがあるがコブシは辛い味がする。

・指定番号 64(写真:左)
幹周 1.49m
所有者 上田忠男
所在地 祖泉

・指定番号 95(写真:右)
幹周 1.57m
所有者 吉田憲政
所在地 井栗谷

タイサンボク(モクレン科)

 高さが20mを越える大木となり、枝先につける花も15―25cmと大きく、芳香がある。
 花期は6月頃で、公園や庭園に観賞用として植栽される。葉は長楕円形で裏側に反り返り鋸歯はなく、舟形で光沢のある硬い常緑の葉である。市内ではこのタイサンボクのある庭は少ない。

・指定番号 106
幹周 1.31m
所有者 高野良秋
所在地 高波

タブノキ(クスノキ科)

 大伴家持が作った万葉の歌に「家の上の都万麻(つまま)を見れば根を延えて 年深から神さびにけり」がある。この「つまま」がタブノキのことで氷見市の海岸沿いに自生している。熱帯や亜熱帯のアジアに多い種といわれ、海洋の影響をうける温暖な沿海地に育つといわれる。内陸の砺波市にこのような木がある事はもちろん植栽されたものであるが珍しいことである。

・指定番号 6・7
幹周 1.33・1.27m
所有者 島田巳之助
所在地 太郎丸



【砺波市保存樹等指定委員会『散居のみどり−砺波市の保存樹− 』平成9年より抜粋】

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